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今どき帳面に日記を書く人なんて少ないだろうけども。

生活

 子供が出来てから「今考えないといけない事」がすごく増えた。まぁ充実している。その代わり、ボウッと Twitter を眺めながら思いついたことをあれこれつぶやく事はずいぶん減ってしまった。だいたい、ひどくプライベートなことはインターネットに出すわけにはいかない。「考えないといけない事」があるっていうのはつまり、それを励起するほどのインプットがあるという事でもある。でもアウトプットする場所が無いというのはとても苦しい。

 そこで、日記を書きたいと思うようになった。自分が子供の頃は、日記を書くという宿題が出されるたびにウンザリしていたし、SNS を利用するようになってからは「誰にも見られない日記を書く」なんてバカのやることだと正直思っていた。それが今になって、書きたいと思っちゃってる自分が理解できないし、だいたい日記を書いたってどうせ続かない。

 そんな事を思いつつ、一方で僕は、なかなか本を読む時間が取れなくなっていることに苛立っていた。「今考えないといけない事」とは別に「今考えていたい事」を見つけるためのインプットに飢えている状態である。時間が取れないと言ったって、探せば隙間の時間は、ある。そこで隙間の時間を読書に充てるべく、Kindle paperwhite を買った。

  電子書籍リーダーの良さについて今更細かく書こうとは思わないが、少なくとも

① 一冊の本より小さく軽い

② 子供が寝ている横でも無音でページめくりできる

③ 子供に破られる心配が無い

 という点で圧倒的に紙の本よりも便利なので子育てしている人にはオススメしたい。*1

 

 さてソフトバンクという企業がある。今では誰もが知る巨大企業*2だが、世間が注目するなかで著しい成長を見せたのはここ 10 年くらいだと思う。ソフトバンクの社長は孫正義。その参謀として暗躍した、嶋聡という人がいる。彼がソフトバンク成長の裏側を綴った本がめちゃくちゃ面白かった。

 本の中身の紹介は興味ある人が読めば良いとして、本の中でチラッと、彼がつけている日記についての紹介があった。ふつう日記というと「一日の締めくくりに書く」ものだと思うのだが、彼の場合は「一日の初めに書く」らしい。少し引用する。

私には「朝日記」をつける習慣がある。夜よりも朝のほうが昨日を省察し、今日の挑戦への意欲が湧き上がるからだ。これは二〇〇三年から始めているから、すでに一〇年以上続けていることになる。いま朝日記を読み返すと、社長室長として疾駆してきた日々がよみがえってくる。 

  睡眠は記憶の整理と定着をするというけれど、なるほど朝に昨日を振り返って書く日記なら、書いてみたいと思った。日記帳を買ってきて、何日か書いている。朝日記といえども、朝一番は子供の泣き声に起こされたりと慌ただしくなりがちで、とても書けそうにない。そこで、仕事を始める前の 5 分とか 10 分とかを使って書くことにした。

 書いてみるとやはり、「アウトプットする場所が無いがゆえの苦しさ」みたいなものはグッと解消する感がある。今はまだ書く事が新鮮だからかも知れないが、たとえばこれが 1 年とか 2 年とか続いたなら、僕の生活にとって日記というものが実は必要だった、ということになるんだろうと思う。

 まとめると「インプットを補完する Kindle を買ったら、アウトプットを補完する日記を得た」。今年はこの二つを糧にしてやっていく。

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*1:「物理的な本の存在が子供の興味をひくわけだから、その点を無視してはいけない」という意見はあると思うがそれは絵本がフォローしている

*2:今日の時点で時価総額 8 兆円