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これからの女性のありかた

生活

 休日を使って、久しぶりに読書をしてました。女性による消費活動を扱った訳本です。

ウーマン・エコノミー―世界の消費は女性が支配する

ウーマン・エコノミー―世界の消費は女性が支配する

 この中で面白かった章節をピックアップ。

  • 第1章 世界で最も注文の多い消費者
    • 女性のストレスと不満
    • それでも楽観的で希望に満ちた夢多き女性たち
    • 女性がモノやサービスに臨むこと
  • 第3章 話のわかるブランド
    • 「ピンク戦略」が当たることもある
    • オプラ・ウィンフリー:女性が求める「もっと」を理解する
    • ガーバー:母親の声にきちんと耳を傾けて成功する企業
  • 第8章 金融サービスと医療
    • 最も改革が切望される金融サービス業 *1
  • 第9章 成熟経済圏
    • スウェーデンと北欧諸国:世界が目指すべき基準
  • 第10章 新興経済圏
    • ロシア:お金と自尊心

 内容に興味がある方は実際に本を読んでもらうとして、ひとつ面白いデータがあったので紹介 *2。スウェーデンが「世界で最も女性に優しい国」といわれる理由を説明するために添えられた国別の統計データです。経済・景気の状況と男女平等との関係が分かるようになっています。ここからスウェーデンと日本のデータだけを抽出するとこうなります。

スウェーデン 日本
高等教育進学率女男比 1.55 0.89
勤労所得の女男比 0.81 0.45
女性がコントロールする家計支出の割合 64.9 % 61.7 %
パートナーが分担する家事の割合 30.7 % 20.5 %

 ここから読みとれるのは二つ。

  • 日本の女性は、比較的男性と均質に教育を受けている割に勤労所得が少ない。
  • 日本の女性がコントロールする家計支出の割合はスウェーデンと同程度なうえ、家事の多くまでもを女性が担っている。

 つまり日本の女性は(比較的)家庭にこもってしまっているってことです。従って彼女たちの能力にあった対価が支払われていない現状があります。これはもったいない。現場に居るいわゆる「使えない奴」よりもおそらく優秀な女性たちが、あちこちの家庭に散らばって家事にいそしんでるなんて。女性が家庭にいる理由について、日本の文化とか伝統とか慣習とか習俗的倫理観とか男性社会とかを持ち出して多面的に語る事はまぁカンタンですけども。

 しかしその一方で「企業は優秀な人材が欲しい」「家庭は多くの収入が欲しい」という基盤的欲求があるわけです。これらをつなげる流れはいままでよりさらに推し進められるべきでしょう。別に男女平等ウンヌンの綺麗事ではなく、「女性の労働という金脈があるんだから、それを使わない企業はバカだろう」「それをサポートしない男性パートナーもバカだろう」「自分の価値をどぶに捨てといて金が無いと嘆く女性もバカだろう」というお話でした。いじょ。

*1:この章の前に食・フィットネス・美容・アパレルを扱った章があり、その流れで金融についても言及してる。個人的にはここがこの本で一番面白い

*2:この本は 2009 年の終わりごろに出版されたのでデータは少し古いです